IR・投資家情報

株主・投資家の皆さまへ

代表取締役社長 浅沼誠 2023年度を振り返りますと、新型コロナウイルス感染症の法的位置付けが5類感染症に移行されたことにより、経済活動もほぼ正常に戻りました。一方で、円安の影響や混迷するウクライナ・中東情勢など地政学的リスクによる世界経済への影響も不安視され、先行き不透明な状況が続きました。
建設業界では、公共建設投資は前年度並みの規模で、公共事業関係費が確保されているなど堅調に推移しました。また、民間建設投資につきましては企業の工場や物流施設等への設備投資意欲は引き続き堅調ですが、建設コストの上昇などから、新規工事着工に足踏みする様子もうかがえました。
このような状況の中、当社は中期3ヵ年計画(2021年度~2023年度)の総仕上げとして施策に取り組んでまいりました。その結果、2023年度の連結業績は、売上高は良好な受注環境を背景に前期比で増加し、計画を達成することができました。利益については、計画策定当初の想定を超える建設資材、労務価格高騰があったものの、シンガポール子会社の業績が好調だったことや、特別利益が発生したこともあり、おおむね達成することができました。

今後の見通しにつきましては、建設投資については引き続き底堅く推移するものと予想されるものの、建設資材の価格高騰や労務需給の逼迫、国際情勢の悪化等に伴う企業の設備投資意欲の減退などについて引き続き注視が必要です。
これらの外部環境を踏まえ、2024年度を初年度とする新たな中期3ヵ年計画を策定、スタートを切りました。創業140年を迎える2031年度に向けた長期ビジョンとして掲げております「顧客・協力会社、株主、社員の満足度の向上、および地球環境・社会への貢献に邁進する企業」に向けて、これからの3年間で注力することとして6つのテーマを選定いたしました。様々な課題のなかで施策を着実に実行し、全社一丸となって計画を達成してまいります。

皆さまにおかれましては、今後とも格別のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

 

2024年6月
代表取締役社長 浅沼 誠


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