粉体充填工法[JPG工法]
概要
ジェットパウダーグラウト工法−JPG工法−は、エアモルタル・CBモルタル・砂充填等に代わる、石紛(JPストーン)などの乾燥粉体を用いた環境負荷の少ない中詰め充填工法です。
特徴
【ジェットパウダーグラウト工法の特徴】
1.固定設備が不要・準備工が容易で高速施工(日標準能率90〜100m³程度)。
2.片施工で250m程度、両施工で500m程度まで施工可能。
3.狭小、分岐、断面変化、高低差,溜り水に対応できる。
4.浮力の発生がなく浮き止め対策を省力化できる。
5.スラリー系充填材と同等以上の充填率が確保できる(95%以上)。
6.有害な硬化熱の発生はなく、JPストーンでは再掘削も容易。
7.固有熱抵抗 (湿潤状態) が小さい。
8.粉体リサイクル材料の有効活用がはかれる。
システム説明
施工方法
施工方法は、施工条件で二つの方法から選択します。
※ 吹込型・・・鞘管内に輸送管を事前に配管して置き吹込む。
【特徴】施工距離が短い場合、入坑可能な大断面に有利。
※ 吸引型・・・粉体対応型高性能特殊吸引車を用い吸引と吹込みを併用する。
【特徴】長距離、入坑困難な空洞に有利。粉塵が無く都市部に適する。

充填材の種類と特徴・用途
1.JPストーン・・・自然岩石微粉末(石粉)
・平均粒径20μm(0.02mm)程度(セメントと同等)
・充填密度:1.30(充填断面積による偏密度検討必要)
・σ≦0.1N/mm² 程度で自硬性がなく、再掘削が容易。
2.JPパウダー・・・JPストーン、セメントプレミックス
・0.3N/mm²<σ28<0.5N/mm² 程度(セメント添加量で調整可能)
・体積収縮が少ない。
3.Fly Ash系材料・・・エコパウダー(中国関西地域)・ZEROパウダー(東海関東地域)
・粒径3〜10μmで流動性に優れる。
・0.5N/mm²<σ28<1.0N/mm² 程度
・充填密度:1.1(充填断面積による偏密度検討必要)
・体積収縮が無い。
施工実績写真
地下空洞充填地下空間のメンテナンス。傷んだ地下を修復します。
充填状況ほぼ、100%の充填率です。

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