IR Report
第91期中間株主通信
2025年4月1日から2025年9月30日まで

TOP MESSAGE トップメッセージ
株主の皆さまには日頃よりご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
当社グループの第91期中間期(2025年4月1日から2025年9月30日まで)の事業の概況についてご報告申し上げます。
我が国の経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善、政府による各種政策の効果もあり、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、米国の通商政策の影響に加え、ウクライナ戦争や中東地域における紛争の長期化に伴う資源・エネルギー価格の高騰、人手不足の深刻化などが懸念材料となっており、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
このような状況の中、当社グループは、「中期3ヵ年計画(2024~2026年度)」の2年目を迎えました。注力するテーマの一つである「DX推進」においては、全社員を対象とした研修を通じて、DXリテラシー向上とDX推進人材の育成を進めています。今後は、業務の効率化および生産性の向上、さらには持続可能な経営基盤の確立に向けて、DXの一層の推進に取り組んでまいります。その他の施策においても、計画を確実に達成できるよう引き続き各施策を遂行するとともに、多様に変化する経営環境の中で、的確に経営課題を捉え、全役職員一丸となって持続的成長と中長期的な企業価値向上を目指してまいります。
皆さまにおかれましては、今後とも格別のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
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HIGHLIGHTS 連結業績ハイライト
受注高、売上高、利益ともに増加
受注高については、国内建築分野では新築やリニューアルの大型案件、土木分野でも電線路などの大型案件を獲得したことにより大きく増加しました。これに伴い、2026/3 期の通期計画を上方修正いたしました(修正前:151,500百万円→修正後:167,500百万円/連結ベース)。
売上高は、倉庫・工場や集合住宅を中心とした大型繰越工事が順調に進み、増加しました。
利益は、管理体制の変更やベア等による国内人件費の増加、および引当費用の増加等により販管費は増加したものの、売上高の増加および売上総利益率の増加により、営業利益・経常利益・中間純利益ともに増加しました。
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受注高

1,327億
31百万円
前年同期
69.2%増
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売上高

868億
75百万円
前年同期
21.1%増
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営業利益

45億
41百万円
前年同期
50.5%増
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親会社株主に帰属する中間(当期)純利益

30億
70百万円
前年同期
66.1%増
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連結貸借対照表の概要
※記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。 資産は前期末に比べ3.2%減少し、1,115億1千5百万円となりました。これは投資その他の資産に含まれる投資有価証券が7億1千8百万円増加した一方、債権の回収が進み、受取手形・完成工事未収入金等が24億4千5百万円、未収入金が35億5千万円減少したことなどによります。
負債は前期末に比べ7.3%減少し、640億3千8百万円となりました。これは未成工事受入金が40億1千2百万円増加、長期借入金が4億3千3百万円増加した一方、工事未払金が48億8千7百万円、短期借入金の返済により43億1千万円減少したことなどによります。
純資産は前期末に比べ2.9%増加し、474億7千6百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する中間純利益の計上や配当金の支払などの結果、利益剰余金が9億7千5百万円増加したことなどによります。 -
連結キャッシュ・フロー計算書の概要
※記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。 未収入金の回収および未成工事受入金の増加などにより、営業活動によるキャッシュ・フローは、91億2千万円の資金の増加となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローでは定期預金の預入による支出、有形固定資産および無形固定資産の取得による支出などにより、5億7千1百万円の資金の減少となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローでは短期借入金の返済および配当金の支払などにより67億6千4百万円の資金の減少となりました。
TOPICS トピックス
淺沼組の環境配慮技術が特許取得 ―自然素材の力を現代建築へ
当社では、土や木材などの自然素材を積極的に現代の建築に取り入れていくことで、脱炭素、SDGsへの貢献を図るだけでなく、デザイン性や付加価値を向上できるよう、研究しています。
その一環として開発した2つの技術が特許を取得しました。
還土(かんつち)ブロック (特許:7676190、7676191)
セメントなどの人工材料を使わず、土と水のみで作られたブロック建材です。
高い吸放湿性により室内の空気環境を整え、土の温もりが居心地の良い空間を生み出します。
工事現場の土を再利用することで廃棄物を抑制し、環境負荷の低減にも貢献します。
立体木摺土壁(りったいきずりつちかべ) (特許:7723873)
現場で発生する土や藁スサ、おがくずなど、自然由来の素材を再利用した建材です。
土の持つ吸放湿性や資源循環性を活かしつつ、木材との組み合わせにより、壁の軽量化・安定化・短工期化を実現しています。
この技術を内装デザインとして取り込んだ「芋松 豊洲千客万来店」(当社施工)が、2025年グッドデザイン賞を受賞しました。
大阪・関西万博 オランダパビリオン移築に向けて
当社は、大阪・関西万博のオランダパビリオン建設において施工会社として、またオランダ政府より本プロジェクトを受注した日蘭企業のコンソーシアム(共同事業体)である「AND B.V.」の一員として参画してまいりました。
特徴的な意匠やサーキュラー建築の実現など、多くの挑戦を伴うプロジェクトではありましたが、パビリオンの象徴である球体「次世代への太陽」の輝きが途切れることなく、2025年10月13日の万博閉幕日を無事に迎えることができました。
サーキュラー建築の考え方に基づき、将来的な移築や資材の再利用を前提とした設計・施工を行ったオランダパビリオンは、循環型社会の実現に向けた新たな建築のあり方を体現した建築物です。
そして、現在、淡路島への移築に向け、株式会社パソナグループ様との協議が進んでいます。
当社は、引き続きAND B.V.の一員としてこの移築プロジェクトにも参画し、オランダパビリオンの価値を未来へとつなげてまいります。
PROJECTS 工事実績
主な受注工事
工事名 |
発注者 |
施工場所 |
|---|---|---|
(仮称)DPLつくば中央Ⅱ 新築工事 |
つくば中央特定目的会社 |
茨城県 |
日高市上鹿山地内供給管路工事 |
東電パワーグリッド株式会社 |
埼玉県 |
(仮称)江南市小牧物流施設PJ 新築工事 |
東京建物株式会社・ミサワホーム株式会社 |
愛知県 |
(仮称)明日香村旅館計画 新築工事(建屋建設) |
株式会社明日香ホテルマネジメント |
奈良県 |
(仮称)百楽本店跡地ビル建設工事 |
近鉄不動産株式会社 |
大阪府 |
名神高速道路 三島高架橋他3橋耐震補強工事 |
西日本高速道路株式会社 |
大阪府 |
主な完成工事
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東村山市萩山町三丁目地内から小平市天神町三丁目地内間導水管(2,000mm)用トンネル築造工事
発注者
東京都水道局
施工場所
東京都東村山市
延長
約2,700m
内径
2,700mm
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芝信用金庫小山支店 新築工事
発注者
芝信用金庫
施工場所
東京都品川区
延床面積
約2,300㎡
構造/規模
鉄骨/7階
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DMG森精機株式会社
奈良事業所事務所棟改修工事発注者
DMG森精機株式会社
施工場所
奈良県大和郡山市
施工床面積
約6,600㎡
改修工事
機能保全更新
-
(仮称)香椎照葉4丁目賃貸マンション 新築工事
発注者
西部ガス都市開発株式会社
施工場所
福岡県福岡市
延床面積
約19,700㎡
構造/規模
鉄筋コンクリート造/20階
- STOCK INFORMATION
- STOCK INFORMATION
- STOCK INFORMATION
- STOCK INFORMATION
STOCK INFORMATION 株式の状況2025年9月30日現在
発行可能株式総数 |
290,000,000株 |
|---|---|
発行済株式の総数 |
80,786,290株(自己株式 59,334株を含む) |
株主数 |
27,252名 |
大株主
| 株主名 | 持株数 | 持株比率 |
|---|---|---|
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) |
10,858千株 |
13.45% |
淺沼組弥生会持株会 |
4,269千株 |
5.29% |
平和株式会社 |
3,200千株 |
3.96% |
株式会社日本カストディ銀行(信託口) |
2,877千株 |
3.56% |
浅沼 誠 |
1,444千株 |
1.79% |
住友不動産株式会社 |
1,336千株 |
1.66% |
株式会社南都銀行 |
1,235千株 |
1.53% |
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 |
1,215千株 |
1.51% |
淺沼組自社株投資会 |
1,157千株 |
1.43% |
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 |
1,069千株 |
1.32% |
(注)
1.千株未満は切り捨てて表示しております。
2.持株比率は、自己株式を控除して算出しております。
所有者別株式分布状況















