NUMA TALK ぬまトーク

01未知の領域へ
~物流施設プロジェクト~

OUTLINE

大手総合住宅メーカーが手がけるマルチテナント型物流施設は、入居する複数のテナント企業が抱える物流課題を総合的に解決する画期的な施設として、全国各地で開発棟数を伸ばしてきた。過去に、約数十億円、約数百億円規模の案件を2棟設計・施工してきた淺沼組にもたらされたのは、「関東圏に物流施設3棟が新たに建設され、一大物流タウンが誕生する」という情報。それを受けて発足したプロジェクトチームは第1棟の受注を獲得したが、案件規模は当時の関東圏では淺沼組史上最高額となる大規模案件で未知の領域。社内外から大きな注目を集める一方で、プロジェクトチームにかかるプレッシャーは計り知れないほど大きなものだった。

MEMBER

  • 実直・誠実・強心臓が
    強みのコンダクター

    アキさん

    アキさん

    建築施工管理/
    建築部 工事課

    様々なプレッシャーがかかる日々を楽しみながら施工管理としてのスキルを高め、無事竣工まで導いた次世代のホープ。

  • 現場を思い、
    現場に寄り添う大番頭

    ザキさん

    ザキさん

    建築施工管理/
    建築部 第4工事部

    現場所長として度重なるデザイン変更やコロナ対応に奔走するだけでなく、今後の淺沼組を支える若手人材の育成にも貢献。

  • 元・施工管理にして
    叩き上げの熱血漢

    ヒデさん

    ヒデさん

    営業/
    営業第3部

    メンバーを𠮟咤激励しながら、プロジェクトリーダーとして淺沼組関東圏史上最大規模の案件を提案から引き渡しまで牽引。

  • クールでホットな
    設計のエキスパート

    ムロさん

    ムロさん

    意匠設計/
    設計部 設計第1グループ

    フラッグシップにふさわしい高いデザイン性が求められる中、約30年の経験をフル稼働させ顧客要望に応えきる設計を実現。

Question 01

どんなプロジェクト?

ヒデさん(営業)ヒデさん
(営業)

過去に同じような案件を担当させていただいた経験はあったけど、このプロジェクトは関東圏では当時の淺沼組史上最大の受注金額。プレッシャーは大きかったな。

ムロさん(設計)ムロさん
(設計)

そうですね。規模も金額も何もかもが設計者人生を通じて最大の案件でした。ヒデさんとは昔から何度もご一緒していますが、仕事に対する精魂のこめ方や案件受注率の高さ、人柄も分かっていますから多少の無理は頑張って対応しようという気持ちでしたね。

ヒデさん(営業)ヒデさん
(営業)

うれしいな(笑)。
ザキさんも案件受注前の提案段階から関わってもらって心強かったですよ。

ザキさん(現場所長)ザキさん
(現場所長)

ありがとうございます。
でも、無事に受注を決めた後、約1年間の設計期間中に資材高騰や新たなプランの採用などもあって、ターゲットコストで契約に至るまでヒデさんムロさんは相当大変だったんじゃないですか?

ヒデさん(営業)ヒデさん
(営業)

社内では注目も心配もされましたけど、受注金額に関わらずやるべきことは一緒だと思っていましたね。人材不足の中で現場にどれだけの人員を手配しなければならないかとか、それこそ現場にトイレがいくつ要るかとか心配なんていくらでも出てくるわけで。そんな時でも営業として「こんなの楽勝ですよ」と先頭に立って突っ走るだけ。経験したことない金額だからとビビッて尻すぼみしたくないという一念でしたね。時にはみんなに文句を言いながら(笑)。

ムロさん(設計)ムロさん
(設計)

そうですね。ヒデさんからの圧に負けないよう頑張ってました(笑)。一大物流タウンが誕生する壮大なプロジェクトということもあって、お客様からはフラッグシップにふさわしい高いデザイン性を求められていましたし、ヒデさんザキさん何度も相談しながら時間をかけて進めていきましたよね。

アキさん (現場担当)アキさん
(現場担当)

私はほぼ受注が決まった段階からのプロジェクト参加でしたが、以前に淺沼組が手がけた大規模な物流施設案件に施工管理として参加していたので自信はありましたし、無責任にワクワクしていましたね。なんだか申し訳ありません(笑)。

Question 02

プロジェクトで
大変だったことは?

ムロさん(設計)ムロさん
(設計)

契約に向けてプロジェクト内の意見の相違をどうクリアするか大変なときもありましたね。たとえば、品質を下げずにコストを最適化してほしいという要望に対して、予算的な制約を考えると設計としては積極的に取り組みにくいとか。だから、何かあればその都度ディスカッションしましたよね。

ヒデさん(営業)ヒデさん
(営業)

会社でも飲み屋でもな(笑)。やっぱり後悔するような仕事はしたくないし、淺沼組を代表してこのプロジェクトを進めているプライドだよね。でも、みんなが「絶対に成功させたい」という思いを持っていたからこそ活発な議論が行われて、無事契約に至ることができたし本当に感謝しています。着工後はザキさんアキさんにかなり大変な思いをさせたけど(笑)。

ザキさん(現場所長)ザキさん
(現場所長)

それに、受注時には思ってもいなかったコロナ直撃もありましたからね。工事を前に進めなくてはいけない一方で、人同士の接触や密の回避に対する打ち手と実行にはものすごく気を遣いました。あと、デザインの変更がとても多くて…でもそこはアキさんが頑張ってくれたよね。

アキさん (現場担当)アキさん
(現場担当)

関係者が非常に多かったので変更内容の周知は確かに苦労しました。ただ、デザイン変更があったから追加受注もできたわけで、個人的には楽しみながらやっていたというのが正直なところです。いま振り返っても、もし何事もなくスムーズに工事を終えていたらちょっと物足りなかっただろうなという気持ちもあって(笑)。

一同一同

頼もしい!(笑)。

アキさん (現場担当)アキさん
(現場担当)

他には、これほど大きな規模の案件に携わった経験がなくて不安を感じている若手社員が、前向きに取り組めるようなコミュニケーションは意識的に行っていました。「君たちのキャリアにとって、とても価値があるし、必ず未来に繋がる仕事だよ」と。

Question 03

プロジェクトの成果は?

アキさん (現場担当)アキさん
(現場担当)

無事に竣工を迎え、建物引き渡しのときにお客様から「本当にいい施設ができました」と感謝の言葉をいただけたのはうれしかったですね。この施設が誕生したことで新たな雇用を創出することもでき、地域活性に貢献できた喜びも感じました。

ヒデさん(営業)ヒデさん
(営業)

第1棟の竣工後、第3棟の受注も獲得してアキさんに担当してもらったな。

アキさん (現場担当)アキさん
(現場担当)

そうですね。さらに現在は同じシリーズで、淺沼組史上最高額を更新する大規模の案件を担当させていただいていますね。また皆さんと仕事ができてうれしく思っています。

ヒデさん(営業)ヒデさん
(営業)

僕が何よりうれしかったのは、その案件を「淺沼組さんにお願いします」と指名で任せていただけたこと。営業にとっては究極の形だし、まさにここにいるメンバーの尽力によってお客様の信頼を勝ち取った証だと思ってるよ。

ザキさん(現場所長)ザキさん
(現場所長)

うれしいですね。それに、現場ではこれからの淺沼組を託すことができる若い人材が多く育ってくれました。私が入社したときに生まれたアキさんよりも下の世代が今回のプロジェクトを通じてたくましく成長してくれたことがとてもうれしいですね。ムロさんも若手と一緒に取り組んでいましたけど、どうでしたか?

ムロさん(設計)ムロさん
(設計)

ただ箱を作るだけじゃなく、運用のしやすさを考慮した設計を積極的に進めてくれて頼もしかったし、大きくステップアップをしてくれたと感じています。僕に関しては責任を果たせた安堵感と達成感しかないですね(笑)。

Question 04

プロジェクトの
今後について

アキさん (現場担当)アキさん
(現場担当)

現在取り組んでいる案件は自分でコントロールできる範囲が確実に増えています。ザキさんこれまでの現場で多様な業務を任せてくださったり、お客様との接点を作っていただいたことが実を結んでいると感じますね。だからこそ感謝の気持ちを忘れることなく、竣工に向けて成長し続けていきたいです。

ムロさん(設計)ムロさん
(設計)

いまアキさんが頑張っている物流施設は長さ300メートルを超える非常に大きなもので、設計の難易度も高いです。さらには新しい材料も次々と誕生し、法律も10年前とは大きく変わってきていますからこの歳でも日々勉強ですね。つらい部分もあるけど(笑)、設計はとても楽しいしやりがいも大きいので、引き続きポジティブに取り組んでいきます。

ヒデさん(営業)ヒデさん
(営業)

僕はこれからの淺沼組を支えていく若いメンバーを育てていきたい気持ちが強いですね。これまでは自分が突っ走るばかりだったけど(笑)、これからは培ってきた経験を「任せながら育てる」ことに注ぎ込んで淺沼組の進化に貢献していきたいと思っています。

ザキさん(現場所長)ザキさん
(現場所長)

現在進行中のプロジェクトも含めて、経験値を高めたメンバーが得た知識やスキルを次世代に受け継いでいくサイクルを形作っていきたいです。そうすることで淺沼組全体の技術レベルや労働環境のさらなる向上につながっていくはずですから。ひとりでも多くのメンバーに「知れば知るほど建築は面白い」と感じてほしいんですよね。